「金がない、助けて」。
そう検索してこのページに来たということは、正直、かなり追い詰められている状況だと思います。
月末の支払いや、携帯が止まるかもしれない不安。
誰にも相談できなくて、しんどいですよね。
ここでは「節約しましょう」とか「副業で稼ぎましょう」みたいな、悠長な話はしません。
現実的に「現金を作る」「支払いを止める」「公的支援を受ける」ための、泥臭い具体的な手順だけをまとめました。
日本のセーフティネットは意外としぶといです。
一緒に確認していきましょう。
- 今日食べるものがない: 近くの「社会福祉協議会」か「フードバンク」へ。食料をもらうか、緊急でお金を借りる相談をする。
- 現金が必要: 家にある不用品をリサイクルショップで売るか、日払いアプリ(タイミー等)でその日のうちに数千円を作る。
- 借金が返せない: いったん返済をストップする。法テラス(0570-078374)に電話して、弁護士に止め方を相談する。
- 寝る場所がない: 役所の「生活困窮者自立支援窓口」へ。ネットカフェ代やアパートの初期費用を支援してもらえる可能性がある。
【緊急度別】まずは今の「ヤバさ」を確認する
焦っていると、全部が大変なことに思えてきますが、実は「今すぐやらないとマズいこと」と「後でもなんとかなること」があります。
まずはそれを緊急度別に分けてみていきましょう。
Lv.1 今日食べる物がない・寝る場所がない(命の危機)
これは一番危険な状態です。
「恥ずかしい」とか言ってる場合じゃありません。
なりふり構わず動きましょう。
フードバンクと炊き出しの現実的活用
「タダで飯をもらうなんて」と抵抗があるかもしれません。
しかし、フードバンクは企業の廃棄ロスを減らす活動でもありますので、堂々と利用してください。
- 探し方: スマホで「お住まいの地域名 フードバンク」や「子ども食堂(大人もOKな場合あり)」で検索。
- パントリー形式: 誰とも話さずに、置いてある食料を持って帰れる場所も増えています。お米、缶詰、レトルト食品などがもらえます。
今日寝る場所を確保する「生活困窮者自立支援制度」
ネットカフェで現金をすり減らす前に、役所に行ってください。
- 窓口: 市区町村の役所にある「福祉課」や「生活困窮者自立支援窓口」です。
- 支援内容: 「住居確保給付金」(家賃補助)だけでなく、当面の宿泊場所(シェルターやビジネスホテル)を提供してくれる自治体もあります。まずは「今夜寝る場所がない」と相談してください。
Lv.2 明日の支払いができない・督促が怖い(信用の危機)
精神的に一番キツイ段階ですが、借金を滞納しても、すぐには捕まったりするわけではありません。
命までは取られません。
まずは「電話に出る」。ただし「無い袖は振れない」と伝える技術
無視が一番のリスクです。
職場や実家に連絡がいってしまいます。
電話に出て、ただ事実だけを伝えてください。
【電話対応の台本】
あなた:「はい、〇〇です」
業者:「支払いが遅れていますが」あなた:「すみません。現在、手持ちのお金が全くなく、支払うことができません。」
業者:「いつなら払えますか?」あなた:「次の給料日の〇月〇日になれば、〇〇円は払える予定ですが、確約はできません。今はそれが精一杯です」
これ以上の謝罪や言い訳は不要です。
「ないものはない」と伝えるだけでOKです。
怒鳴られたら録音しましょう(今は法律で禁止されているので、滅多にありません)。
支払いには「優先順位」がある(家賃>税金>借金)
もし手元に少しだけ現金があるなら、この順番で使ってください。
絶対に守ってください。
- 食費・光熱費(ライフラインが止まると死に直結します)
- 家賃(住む場所を失うと復帰が困難になります)
- 税金・保険料(役所は差し押さえが早いですが、窓口で相談すれば分割納付などで待ってくれます)
- 借金・カード(最後でいいです。信用情報に傷はついてしまいますが、今の生活は守れます)
Lv.3 財布に1000円しかないが、凌ぎたい(生活の危機)
まだ住む場所があって、借金の電話も来ていないなら、打てる手は意外とたくさんあります。
ここからは、具体的な「現金の作り方」を見ていきましょう。
【審査なし】ブラックリストでも「今日」現金を握る泥臭い方法
「カードローン」はお金がない人には厳しいですよね。
審査に通らないし。
なので、信用情報を使わず、あなたの「手」と「持ち物」で現金を作る方法です。
家中の「売れるゴミ」を即金化する
部屋にある不用品は、意外とお金になります。
「こんなの売れるの?」というものが売れます。
- リサイクルショップ(ゲオ・ブックオフ・セカンドストリートなど):一番早いです。着ない服、古いゲーム、読み終わった漫画、使わない家電を持って行けば、その場で現金になります。数百円でも、今日の食費になります。
- メルカリ:少し手間ですが、高く売れます。壊れたジャンク品のスマホや家電、ブランド物の空き箱や紙袋なども売れます。「スピード発送」を心がければ、売上金はすぐにメルペイでコンビニなどの支払いに使えます。
面接なし・即日払いのスキマバイトアプリを活用する
履歴書を書いたり、面接に行ったりする元気がない時もありますよね。
タイミー(Timee) / シェアフル など:これらは「面接なし」「履歴書なし」が基本です。アプリで申し込んで、そのまま現場に行って働きます。終わったらアプリで申請すれば、その日のうちに現金が振り込まれることが多いです。仕事内容は「倉庫内の仕分け」「イベントの搬入出」「洗い場」など、誰とも話さずに黙々とできるものも多いです。
【最終手段】キャリア決済とポイントの現金化
これは「裏技」として紹介されることもありますが、携帯電話会社の利用規約で明確に禁止されている行為です。
当ブログでは決して推奨しませんが、「どうしても」という時の知識として、リスクと共に解説します。
キャリア決済の現金化とは
スマホのキャリア決済枠(d払い、auかんたん決済など)を使ってギフト券などを購入し、買取サイトで換金する方法です。
即金性は高いですが、換金率(70〜80%程度)で損をする上、翌月の携帯料金が跳ね上がります。
「今日食べるパンを買うために、明日生きるためのスマホを捨てる」ことになりかねません。
本当に、他に一切の手段がない時の「最後の手段」だと認識してください。
【公的融資】国から金を借りるハードルは案外低い
「国にお世話になる」というとハードルが高そうですが、私たちが払っている(いた)税金が元手です。使える権利は使いましょう。
緊急小口資金:社会福祉協議会へ行くときの服装と心構え
市区町村に「社会福祉協議会(社協)」という場所があります。
ここで「緊急小口資金」という制度を使えば、最大10万円まで、無利子(利息なし)で借りられます。
- 服装: スーツである必要はありません。清潔感のある普段着で大丈夫です。
- 心構え: 窓口では「生活保護」の相談とは違い、「一時的に困っているが、働いて返す意思がある」ことを伝えてください。ブラックリストでも借りられる数少ない公的融資です。
総合支援資金:失業・減収時の命綱
失業などで生活が立ち行かない場合は、月15万円〜20万円(単身か複数世帯かで異なる)を原則3ヶ月借りられる制度もあります。
これはハローワークで求職活動をすることなどが条件になりますが、当面のまとまった生活費になります。
生活保護:恥ではない、国民の「権利」を行使する手順
どうしても働けない、資産もない場合は、生活保護があります。
これは「恵み」ではなく、憲法で保障された国民の「権利」です。恥ずることではありません。
役所の窓口で「申請したい」と明確に伝えてください。
断られそうになったら「申請書をください」と言い続けてください。
申請書を受け取らないことは違法です。
【借金地獄】「もう返せない」と悟った時のリセットボタン
もし、「お金がない」理由が借金の返済なら、もう新しい借金をするのはやめましょう。
それは傷口を広げるだけです。
カードローンでの自転車操業は「死への延命措置」に過ぎない
「A社に返すためにB社から借りる」。
これを一度でもやったら、もう自力での完済は不可能です。
利息という名の重りが増え続け、いずれ破綻します。
その努力は、残念ながら無駄です。
今すぐ撤退してください。
法テラスで「債務整理」を検討する(弁護士は敵ではない)
「弁護士はお金がかかる」と思っていませんか?
「法テラス(日本司法支援センター)」という国の案内所を使えば、収入が少ない人は弁護士費用を立て替えてくれます(後で月々5,000円〜など、無理のない範囲で返済します)。
弁護士が依頼を受けると(受任通知)、その日から業者からの督促は法律で禁止され、ピタリと止まります。
あの鳴り止まない電話から解放される静寂。
これだけで、生きる気力が湧いてきます。
自己破産しても人生は終わらない(むしろ始まる)
「自己破産=人生終了」というのは、金融業者が植え付けた嘘です。
- 選挙権はなくなりません。
- 戸籍にも住民票にも載りません。
- 会社にバレることも(自分から言わない限り、また特定の資格職でない限り)ほぼありません。
- 数年(5〜10年)クレジットカードやローンが組めなくなるだけです。
借金ごときで命を絶つくらいなら、さっさと法律を使ってリセットして、0からやり直した方がマシです。
まとめ
「金がない」という状況は、あなたの人間性を否定するものではありません。
ただの「経済的な状態」の話であり、解決可能な「トラブル」の一つに過ぎません。
きれいごとは言いません。
まだ、解消されない不安はたくさんあるでしょう。
でも、ここまで読んで下さったあなたは社会のセーフティネットが色々あることを知ってもらえたと思います。
社会のセーフティネットは、あなたが手を伸ばせば、必ずどこかに引っかかります。
次のステップ:あなたが今すぐやること
今すぐ財布の中身を確認し、残金が3日分の食費より少なければ、お住まいの自治体の「社会福祉協議会」の電話番号を検索し、メモしてください。
そして明日、朝一番で電話をかけること。
それが生存への確実な一歩です。